マクラフリン|ハードル女王がスプリント女王を目指して400mに新たな挑戦へ

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陸上競技界で圧倒的な存在感を放つアメリカのマクラフリン選手が、2025年の東京世界陸上において驚きの決断を下しました。これまで400mハードルで世界記録を6度更新し、オリンピックと世界選手権で金メダルを獲得してきた彼女が、今大会では「ハードルなし」の400mに専念することを表明したのです。

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マクラフリン選手のプロフィール

  • 氏名:シドニー・マクラフリン=レヴロン(Sydney McLaughlin-Levrone)
  • 生年月日:1999年8月7日
  • 国籍:アメリカ合衆国
  • 出身地:ニュージャージー州
  • 身長/体重:175cm/60kg
  • 所属:ニューバランス(New Balance)
  • 主な種目:400mハードル、400m
  • 自己ベスト
    • 200m:22秒07
    • 400m:48秒74
    • 400mハードル:50秒37
  • 家族:2022年に元NFL選手アンドレ・レブロニ氏と結婚
  • 公式SNSX(旧Twitter)インスタグラム

主な実績

[オリンピック]

  • 2024年パリ:400mハードル金メダル、4×400mリレー金メダル
  • 2021年東京:400mハードル金メダル、4×400mリレー金メダル

[世界選手権]

  • 2022年オレゴン:400mハードル金メダル、4×400mリレー金メダル
  • 2019年ドーハ:400mハードル銀メダル、4×400mリレー金メダル

ハードル女王からスプリント女王へ

マクラフリン選手は2021年の東京オリンピックで400mハードルの世界新記録を樹立し、続く2022年と2023年の世界大会でも圧倒的な強さを見せつけました。しかし、彼女は記録更新だけに満足することなく、自らの限界を押し広げる挑戦を続けています。

「ハードルがない状態での自分の力を証明したい」と語る彼女は、2025年8月の全米選手権で女子400mを制し、ハードルなしでも世界トップレベルのスピードを持つことを証明しました。

舞台は国立競技場、思い出の地で再び

東京大会の舞台となる国立競技場は、マクラフリン選手にとって特別な場所です。2021年の東京五輪で金メダルを獲得したこのスタジアムに彼女は再び戻ってきます。
本人も国立競技場が大好きなようで戻ってこれるのを楽しみにしており、その顔には女王としてではなく、挑戦者としての高揚感がにじんでいるように感じます。

前人未踏の”二刀流”金メダルなるか

これまで、400mハードルの金メダリストが400mでも金メダルを獲得した例は男女通じて存在していません(2025年9月時点)。マクラフリン選手はその壁を打ち破るべく、歴史的な挑戦に臨みます。
彼女の挑戦は、単なる種目変更ではなく、陸上競技の常識を覆し、アスリートとしての可能性を広げる壮大な試みでもあります。

まとめ

マクラフリン選手は400mハードルという専門種目で頂点を極めながらも、あえてハードルを外した400mに挑戦することで、陸上競技の新たな可能性を切り拓こうとしています。彼女の挑戦は、記録やメダル以上に、スポーツの本質である「限界への挑戦」を体現しています。
東京のトラックで、彼女がどのような物語を描くのか。世界中のファンがその瞬間を心待ちにしています。

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